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12/13(Thu) 23:39
朝
ハンプティ
コンコン
『どーぞー』
ガチャッ
「ハンプティ、今日の予定の事なのですが……………………………………あ」
『ん?あ、おはよーございます先輩。どうしたんすか?』
「……………」
『先輩?』
「この恥女!!」
『なんでや!!』
「き、着替えているなら着替えているとノックした時に言えばよかったでしょう!そんなはしたない格好で他人を部屋に招くなど……!」
『先輩何言ってるんすか?服ならちゃんと着てますし、第一今私は髪を整えてるんすよ。髪いじってるだけなんすから先輩を部屋に入れたってなんら問題ないっすよ』
「(こっち向かないでください胸の谷間が…っ!)と、とにかく私の用件は身支度が終わってからでかまいませんから部屋の外で待ってます!」
『面倒臭いんで今お願いします。この後シャル先輩との稽古が入ってるんすよ』
「だ、からといって……」
『そんなに気になるなら後ろ向いてればいいじゃないっすか!早くしてください気が散って三つ編みが上手くいかないんすから!』
「そ、それはすみません…(ってどーして私が謝ってるんですか)」
『うー…今日は一段と上手くいかない……』
「……髪、伸びましたね」
『そりゃあ年月が流れてますからね。あ、いた!』
「…ふぅ。相変わらず不器用ですねハンプティは。貸しなさい。結ってあげますよ」
『ジャーファル先輩助かるっすー!やったね!』
「やれやれ…昔から貴女は自分の髪なのに結うのが下手ですね。何度も教えているというのに」
『み、短い時はそれなりに結べたっすよ!でも長くなってきたら腕が辛くて…』
「邪魔なら切ればいいじゃないですか」
『な!女の子に向かって髪切れは言っちゃいけないっすよ!!大体にして伸ばしてるのは先輩のせいなんすからね!』
「私?」
『ジャーファル先輩と初めて会った時、私の髪はさらさらしてて触り心地が良いねって言ったんす。先輩が初めて褒めてくれたのが髪だったんすよ。だから中々切れないんです』
「そうでしたか…。はい、出来ましたよ」
『あ、ありがとうございますっす!』
「それとハンプティ。さっきの言葉を撤回させてください」
『?』
「その長い髪、貴女によく似合っていますよ」
にっこり
『なっっっっ!』
「時々は髪を結わせてくださいね」
*end*
またしても夢うつつ←
ジャーファルの白魚のような指で髪を結ってほしいと思うのはきっと私だけじゃない(叫
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