Main ‐海猫‐
□第×回目の盤 ‐序章‐
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「ご無沙汰しております
戦人様」
「おお!
紗音ちゃん久しぶり!
…っと、ところで紗音ちゃん」
「なんでございましょうか?」
「兄貴と結婚、しないのか?」
「えっ――////」
顔を真っ赤にして、可愛いなぁ、紗音ちゃん。
「わ、私は、ただの使用人ですし…」
「使用人とかそういうの関係ないんだよ」
「え、あの、その…」
「戦人ぁ
そのくらいにしとかないと、紗音ちゃんがかわいそうだぜ」
「…それもそうだな」
「あ、ありがとう、ございます」
{――お昼のニュースです。
大型で足の遅い台風××号が、本日夕方から夜にかけ、関東地方に上陸する模様です}
「……台風情報だ」
{沿岸部では、強風、波浪注意報が…}
これでもう、この島から…六軒島から逃げる事はできなくなった。
‐‐その頃ベアト‐‐
「なぁなぁ、ロノウェ
戦人の奴、あんなに勘がよかったか?」
「…さぁ
どうでしたかね?
ぷっくっく」
「……うぅ…」
別のことでいろいろと悩んでいました。
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