Main ‐海猫‐

□第×回目の盤 ‐序章‐
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「それにしても、驚いたよ
 戦人君、いきなり倒れて」

「私もびっくりしたぜ」


……倒れた?

俺が、いつ?
ずっと部屋で休んでたはずだせ。

……というより、なんかこの部屋揺れてないか?


「よほど、きつかったんだろうね、船酔い」


……船酔い…?

まさか、ここ…船の上!?


「譲治兄貴
 もしかして、今、六軒島に向かってる途中なのか?」

「? 変なことを言うね、戦人君
 今日は、親族会議の日だよ」

「親族会議の日に六軒島に向かわなくて、何処に行くんだよ」


六軒島に親族会議……

此処、もしかしなくでも、ゲーム盤の上か!?

ベアトのやろう…
じっくり推理ができねぇだろうが!!


……というより……

勝手にゲーム始めるなよ!


‐‐その頃ベアト‐‐


「なぁ、ロノウェ
 本当に勝手に始めてよかったのか?」

「えぇ、お嬢様
 戦人様が、そう、おっしゃっていらっしゃいましたので」

「……そうか…」

ベアトも、すっかりロノウェに騙されていました。

「ぷっくっく」

「ロノウェ、なにが可笑しいのか?」

「いえ、なにも
 それよりお嬢様、ゲームを御覧にならなくてよろしいのですか?」

「う…うむ そうだな」


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
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