□空
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昨日までの雨が嘘のような
雲一つない青が映る




手を伸ばせば
届くだろうか?




指は虚しく
空を切るばかり




高く高く登れば
近付けるだろうか?




金網の冷たい感触




心地良い風




見渡せば
気が遠くなるほどの
眩しい世界




溶け込むように
地から足を離したが
なぜか空は遠ざかり




叶わぬ夢と共に
未来も音を立てて消えた

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