君とともに

□君へプレゼント
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宿題をさっさと終わらせて、それなりに楽しんでいる冬休み。


ルフィの家に泊まったり、ルフィが私の家に泊まったり…


前の学校の友達と遊んだり食べに行ったりしている。






















そして今日はクリスマスイブ

ほとんど家に帰ってこないお父さんが必ず帰ってくる日

















「今年は何にしようかな…」







ペラペラ雑誌を捲りながらお父さんへのプレゼントを考える。
































30分後.......












とりあえず外に出るか…


足はだいぶ治ったが一応靴で外出












さすがクリスマス
どこへ行っても
どこを見ても
カップル…






場違いな私








そんなことを思いながら
街のショーウィンドーを
見ながらプレゼント探し



これと言うものがなくて苦戦


















やっぱりネクタイにしようかな…沢山あっても良いだろうし




そう思って店に入ろうとしたとき













「なにしてんだ?」


「…こっちが言いたい」























現れたのはキッド
襟と袖周りファーの付いたモコモコのコートを着ている









「彼女と一緒じゃないんだ」


「俺女いないし」


「寂しっ…」


「てめぇも同じだろーが!」
















コイツといるとめんどくさい
でもまぁ…











「ねぇ、男の人って何貰ったら嬉しい?」


「あ゛ぁ?お前男居んのか」


「居ない…てかお父さんにだし」




















あぁ、と答えてうーんと考え出した








「親父なら娘から何貰っても嬉しいんじゃねぇ?」


「だから…分からないの!……やっぱネクタイかな?」


「あぁ…それがいいかもな」


「じゃあ」





















グイッとキッドの腕を掴んで店内へ








「いらっしゃいませ」







聞き流して柄を選び出す







「どの柄が良いかな…」


「ちょ…っ!お前何俺まで連れてきたんだよ」


「はぁ?一緒に考えてよ」


「それが人に頼む態度か!」


「はいはい!選ぶよ」


「ったく…で?これはどうだ?」


「ジジイみたい…」


「親父ならコレが良いんじゃねぇ?それかこっちか…」


「却下。」


「あ゛ーもう!てめぇの親父いくつだよ!」
















45とかそこら辺じゃねーのか?





「34」


「は?」













今なんて…






「さんじゅうよん!」


「…マジ?」


「嘘ついてどうするのよ」


「いや…」


「だから、そんなジジイみたいなのは却下!」















34ってことは18の子どもか…







「今計算したでしょ?お父さんが18のときの子どもだよ」


「母親は今いくつだ?」


「…同じ年だよ」


「…」












何か不味いこといったか?
急に暗くなった気が…






「生きてたらね」


「えっ…」


「あたしを生んでちょっとしたら亡くなったんだって…元々体弱かったみたい」


「すまん…」




***は首を横にふってネクタイ選びに戻った





























「ありがとうございました」
















ネクタイを選び終え、そのネクタイと同じブランドのネクタイピンも買って店を出た









「いや〜助かった!ありがとな!」


「別に…」


「じゃあ…ね!」








そう言って帰ろうとした





「…なぁ!」


「ん?」


「まだ時間あるか?」


「あるけど…」


「ちょっと付き合え」


「は?ちょっと…!」


















急に腕をつかみ駐輪場へ







「ほら!かぶっとけ」


「え?バイク?」


「ほら…乗れ」


















ブオォォン――――

エンジンを吹かして後ろを指差す













「本気…?」


「なんだよ!早く乗れ」


「イヤイヤイヤイヤ!マジ無料」


「あ゛ーめんどくせぇ」



















キッドは***をひょいっと持ち上げ後ろに乗せる









「いや!降ろして!」


「良いから行くぞー」


「ばかー!恐い!助けて!」


「叫ぶな!無理矢理連れて行ってるみたいだろ!?恐いなら掴まれッ―――――ぐっ!ちょっ苦しい…」














君へプレゼント






まだ?
あと少し…もうちょい力弱めて
無理無理!死ぬ!
(どんだけ恐いんだよ…)


―――――――――
ふふふ(・∀・)
ずっと頭の中にあった話
次回に続く




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