INZM

□Let's Talk!!
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今日はオレは、吹雪の病室にお見舞いに行く。
決して嫌らしい用事ではない。
寂しがっていないか、確かめるために
行ってやるだけだ(…何かこう書くと
嫌らしい用事なきがしてきた…)。
まぁ、見舞いなのだから、
雷門中の奴等も来てる筈だけど。

「入るぞー」

そう言って、ガラガラと扉を開ける。
すると、吹雪はベットに横たわっていた。

「あ、緑川君!来てくれたんだ!」

罪の無い笑顔でそう言う吹雪。
…アレ??

「よっこらしょっとー」

何普通に立とうとしてるんだ吹雪!!
オレがそう考えていると予想どうり…
というかやっぱり立てなかった。

「ギプスが邪魔なんだよねー…
ぅうっ取れない!!」

「当たり前だよ!!」

吹雪ぃ!!取っちゃダメだから!!
骨、まだ折れてるんでしょ!?
治らなくなっちゃうってば――ぁ!!!!

「ぅう…豪炎寺くん…」

いきなり泣き出したし。
あ、そっか。
吹雪は豪炎寺と付き合っているんだった。
ま、オレもヒロトと付き合ってたりする。
…てか。

「吹雪。冷静になって泣くの止めて?
オレが加害者に見えるし、
俺だって泣きたい状態なんだけど…」

その言葉で、吹雪ははっと息を呑んだ。
はい、そうです。
周りから白い目で見られています。

「…緑川君、ゴメンなさい」

「…分かってくれたならいい」
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