INZM

□壊レタ二人
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オレ達は変わってしまった。
いつから変わってしまったのだろうか。
変わることは、いい事の筈だった…。
そう考えてるのに、アイツは…
マックスは口付けしてきた。
やめろよ、と口で抵抗するが、
アイツ曰く口は欲していると言われ
また口付けてくる。
息が顔にかかる。
それだけなのに、ドキドキしてしまう。
何故なのだろうか。
じっとオレの顔をのぞいてくるアイツ。
黒くて丸い瞳のアイツの顔が、オレの瞳に映る。
何度もキスをした。
もう、オレは壊れてしまいそうで…。
オレの意図を読んだのか、マックスは
ニッと笑い、またキスをした。
あの頃はもう、来ないのだろうか。
何があっても、大切なチームメイトでしか
なかったあの頃は…。
暗い部屋の中、俺は目に涙を浮かべた。
もう、理性も持たないだろう…。
「愛してるよ、真一…」
その声と共に、俺の意識は闇に果てた。
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