INZM
□世界ハ僕ノ所有物
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世界で一番大切な人
そういう扱い心得てよね!
その一、
「豪炎寺さん!」
「あぁ、虎丸。どうし――」
「豪炎寺くんちょっと来て」
他の子じゃなくて、僕だけを見て!
そのニ、
「豪炎寺くん、お待たせ〜☆」
「いや、今来たところだ。
行こうか?」
「うん」
「てか…また新しい服買ったのか?
似合ってるから良いけど」
「ありがとう、嬉しいよ(…新しくしたのは、靴のほうなんだけど…)」
僕のその日の服装はきちんとチェックしてよ、いいかぃ?
その三、
「豪炎寺くん、最近虎丸くんと話しすぎだよっ」
「…すまない」
「絶対虎丸くん、豪炎寺くんの事狙ってるよ?
自覚してる?」
「肝に銘じておこう」
「わかった?」
「嗚呼、わかった、わかった」
……。
僕の一言には、三つの言葉で返事して?
わかったらさ、疲れているんだ、肩を貸してよ!
別に、わがままなんて言ってないからね?
君に心から思って欲しいの、「好きだ」って。
世界で一番大切な人
気が付いてよ、ねえねえ
待たせるだなんて論外だよ?
僕を誰だと思ってるんだぃ?
もう何だか冷たいアイスが食べたい!
今すぐにだよっ☆