●このサイトの原点●
【まず始めに…】
これから述べる‘答え’は私の自分自身の問いに対する回答であり、他人に押しつける意図も他人と議論する意図もありません。
私自身が答えを見失いそうになった時にいつでも思い出せるように、その為の回答書です。
【原点】
私は二次創作を始めた時からずっと考えていた事があります。
それは連載をやる毎に増してきた疑問でもあります。
それは‘私はこの連載を続けていいのか?’という問い…もっと言えば更に根本的な問い。即ち
「この連載を聖剣伝説LOMでやっていいのか?やる必要があるのか?」
という問いです。
具体的に言うと、私の連載は始めはある一つの疑問から始まっています。
だけど連載の途中にリアルで色々あり連載にも影響が出てきたり、必要に応じて捏造設定が出てきたり…
ネットでたまに二次者が行き過ぎた時に見る側から「もうそれ一次でやれよ」という意見も見かけたりもしました。
BL、GL、NL、夢…人が原作ではないそれらの二次創作する意味はなんだろう?
答えは勿論皆違うが私にも何故なのか回答があるはずだ、と思いました。
私がLOMで二次をやる意味は?本当にこの連載はLOMでやる必要があるのか?
それをずっと考えていました。それは「使命と運命」を執筆してから特に感じていてずっと迷っていました。
私はLOMが好きなのは確かだけど、ここまで書いて突き進める意味は?本当にいいのか?
LOMでやる必要があるのか?と。
まず感じたのは人生で二回目のコミケに最近行った時の事。
その熱気に圧されて驚いて、漫画やゲーム、創作っていうのは人にパワーを与えるんだな〜と思いました。そこで改めて創作というものが持つ力と、魅力と可能性を見た気がしました。
でも創作のパワーを感じたいだけならオリジナル(一次)、ひいては創作物なら何でも良いわけです。
なのでこれだけでは回答にならない。
じゃあ答えは何か?
まず考えたのはこの連載の設定なら、そのままオリジナルにしても違和感がないのではないか?それなら一次でもいいだろ、という主張が通る筈だと。
私の答えは‘いいえ’です。
限りなく客観的に見てみた場合、この連載は原作から半分借りている設定、更にそれに付け加えた設定です。
それをオリジナルとして世に出すなら借りている部分を相当練り直さなくてはならない。キャラも。
そうなるとこれはもう‘カナタ’と‘ソラ’ではなくなってしまうのです。別物の誰かになってしまう。
‘カナタ’と‘ソラ’の物語で出す、書きたいというならやはりこの世界でなくては駄目だと思いました。何故なら最初にカナタとソラを‘そう’創造したからです。
LOM世界は無個性主人公故に二次創作では創作者の‘主人公’が反映される。そもそもまったく喋らない無個性主人公のままなら原作で足りているし二次はしない。少なくとも私はそうだ。
プレイヤーもきっと無個性主人公故に感情移入しやすいからこのゲームが好きなのもあるだろうと思いました。
だからLOM二次、またDQ等の二次創作無個性主人公は創作者の唯一無二のキャラになる可能性があり更に主人公の数、即ちプレイヤーの数だけ冒険がある。
私はそこに魅力を感じ、それは私がLOMを今も何回もプレイする理由でもあり、LOMの二次が好きな理由でもあります。
そのLOMの魅力を感じる中、私は「自分の解釈で書くLOMの物語」で‘カナタ’と‘ソラ’を主人公に決めました。
それは私にとって、この回答の一つだと気付きました。
最初に述べた、そもそもこの連載はある疑問がきっかけだと書きましたが、そのきっかけとは
「私がLOMのあのエンディングを見て解釈した、あの解釈で冒険して一生を貫き通す‘英雄’とはなんなのか?」
もっと言えばあのエンディング解釈に辿りつく迄には‘主人公達’はどんな道を歩むのか、その軌跡が見てみたい。その生きざまを見てみたい――それでした。
そしてあくまで『サブテーマ』として
『‘死’に直面してそれを分かっていながら進める人間なんているのか?いるとしたらそれはどんな人間でどんな心理なのか?死とは何か?』
というのがあるんです。でも、それはあくまでサブです。
(この辺りはブログでも以前書きましたが…)
丁度エスカデ編辺りでリアルで色々あった為に、あの辺りから私はメインよりサブテーマに比重がいっていた気がします。
だから迷いが生じていたんだと思います。
この物語はあくまで‘カナタ’と‘ソラ’のLOM冒険物語で、オリジナルでやるならもうそれは書く意味がない。
サブテーマはあくまでサブテーマでそれはこの物語の中心であってはならない、この物語の中心はあくまで主人公達の生き様と冒険の全貌だ。
この物語は私のサブテーマの物語じゃないんだと。
この物語は私の物語であってもう私の物語じゃない。
この連載はもう既に私のものではなく『カナタとソラ』のものであり、管理人の自己欺瞞や自己満足のみなら番外編かオリジナルでやりゃいいんだと。
管理人の私情なんてカナタとソラの人生には、全くもってなんの関係もない事だったと。
そしてサブテーマはあくまで途中から組み込まれた部品みたいなもの。
でも部品も部品で「この連載」を考えるには既に大切な構成要素の一つだし、決して無駄にはしたくないし、個人的に忘れたくもない。
以上をまとめると、要するに結論は一つでした。
この物語は‘カナタ’と‘ソラ’であのエンディング解釈でLOMの世界を生き抜く、その一生を書いたものなんだ、と。
それが原点でした。
だから一次ではこの物語は無理だと自分の中でだけですが、そう断定しました。
また同時にこの原点を見失えば必ずこの物語は歪み、迷う、駄作になるという確信に近いものもあります。
勿論リアルが大事であるし、他の二次をやる理由を否定はしません。
皆理由は人それぞれなんだと思います。
だからこそ私も自分自身の答えを出さなきゃ多分、他の意見に流されて原点を見失う。
そう思いました。
これを読んだ方にも皆違う答えがあると思います。
そしてもし万が一今これを読んでいる方で‘原点’を探してる方がいたら、この記事の内容は直ぐに忘れて下さい。
すみません。
探してる方には探してる方だけの‘原点’が、答えがあると思うので。
※これはあくまで私の為だけのメモです。
設立理由とかも一応書いとこうかな的な…
いつでも読める様にしとかないと忘れるんだ…。
そして個人的にですが「連載」というのはどんな漫画にしても小説にしてもきっと‘原点’を忘れちゃいけないんだと、‘原点’を忘れたら書けなくなるし物語が迷子になる、そう思います。
…以上、忘れない為の覚え書きです。
私はちょっと油断すると流されたり原点を忘れるので、ここに記しときます。
最後に。
私は二次創作者様の物語が大好きです。
創作物大好きです。
これからも沢山の「物語」や「創作物」に出会い読みたいです。
2012/8/13 改訂