Silver

□別人格でも同じ人
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それでもまだ抵抗していると、スカーフを外された。
「大人しくしてろよ」
「や…」
やめろ、と言う前にそのスカーフで両手を縛られて自由を制限される。
これから何をされるかも解らず、ただ恐怖に身体を震わせた。
「嫌だ、やめろ…」
「嫌か?トシは喜ぶんだけどな」
頬を撫でる手が下りていく。固く目を瞑っている間に、服は脱がされていった。
全て脱がされた頃には、どうしようもない羞恥心が沸き上がっていた。
「っ!」
突然の小さな痛みに、身体を震わせた。首筋に痕がつけられたらしいが、それを確かめようにも目が開かない。
「近藤氏…やめてくれ…僕は、こんな事――っ!」
震える声は、胸の突起を噛まれて喘ぎに変わった。
「あっ、くぁ…や、め…」
「…やっぱ敏感なんだな」
「違、ぁ…」
否定する度に攻め立てられ、抵抗の声は消え失せていく。
身体の震えは、いつしか恐怖ではなく快楽からのものも混じっていた。
「嫌、だ…」
「そう言うわりには、結構感じてるじゃねーか」
「やぁっ…!」
人差し指で自身を弾かれ、身体を震わすと同時に涙が零れ落ちる。
それが何の感情から来るかは、解っていた。



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