小説殿

□日常風景
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ふと…思ったんだ

こんな日常風景がいつかは無くなってしまうのだと

高校だって後約1年程度しかないわけだし
受験もあるんだよなとか遠い未来の予想図…

ふっ…ガラじゃないよな本当にこの暑さで頭までやられたか…

『お…お…い、おい一ノ瀬!

バコン…
鈍く乾いた音が響く

『いってぇ…な…』
燈也の見た先は担任の臼井創(うすいはじめ)が見下ろしていた

『一ノ瀬。お前最後の授業中くらい気合い入れろバカたれ』

『すんません…』
苦笑いしながら燈也は促す

『え〜、じゃあ次59ページ…

はぁ 思いっきりやりやがってあの野郎…
俺も俺でなんであんな事考えてたんだろうか…

トントンッ

振り向くと親友とまで言わずとも仲の良い奴の弥侘玲(やたれい)がニコニコしながら

『どうだ臼井ハンドブックチョップの痛みは』

『臼井先生〜弥侘君がしゃべり掛けてきま〜す』

『おまっ!』
















こんな日常がずっと続けば良いのに
あの時の事故みたいにみんな消えたりはしないのに…
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