小説殿

□日常風景
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かくして、有真と朝食を取り学校に向かった

『なぁ、燈也…うちでたまにはご飯食べても良いんだよ』

『前にも言ったけどな、流石にもう甘えられないよ食費とか色々迷惑かけるだろ』
呆れながらも綾子の顔色を伺いながら言った

『別にお母さんは良いって言ってるのに…やっぱお父さん苦手なんでしょ〜』

そう 俺は有真流古武術を習っていた
そしてその師範代が有真家の主、簾達(れんたつ)さんなのだ

綾子とその簾達さんの妻の楓(かえで)さんにはかなり優しいのだが…
門下生が俺しか居なかったからかなりしごかれたなぁ…

鍛錬自体は良いんだが組み手で何本骨折られたことか

と思いに耽ってると綾子はニヤニヤしながら顔を覗いていた

『いや、別にそうゆう訳じゃないんだ』

『じゃ、夕飯はうちで食べなよね!』

はぁ まぁ1日なら迷惑は掛からないだろうからいいか

後日談だが綾子は骨が折れた時最初は泣いて心配していたが
数回折れていく内に爆笑していったという酷い奴だ…

全く…
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