最遊記
□ずっと隣で
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三空 旅前 甘
「馬鹿猿!返事しやがれ!!!」
その日は一日中仕事のせいで悟空を放っていた。
何度か名前を呼ばれたがあまりの忙しさに無視し続けた結果
仕事が一段落して落ち着いた時にふと気が付いたらいなくなっていた。
「悟空!!出てこい!」
寺の坊主が此方を見て何事かと驚いている。
そんな坊主達に「悟空をみてないか」と聞くが誰も見てはいなかった。
寺の中にも周りにもいないから仕方なくアイツがよく居る裏山の木の下まで行ってみる。
すると
「あっ三蔵だ!!」
笑顔で微笑む悟空がいた。
「この馬鹿猿!!勝手にいなくなんじゃねぇよ」
ハリセンで殴ると頭を抑えて此方を見上げ悟空は言った。
「痛い…」