白髭

□僕達の恋愛事情 2
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マルコA


「エース先生、すみません。」
「いいよ。はい、りん君おおきく息を吸って」

仕事が終わり早く帰れるはずだった。
帰ろうとした時、夜勤担当医師がインフルで出勤できず
仕方なく俺が引き継いだ。
(ルフィ、今日もひとりにさせたな)
ある病院の医者にあこがれ俺は医師になった。
だが、医者不足の今家に帰れることがまず少ないし
帰ってもルフィは学校にいっているしいない。
親父も仕事が忙しくあまりいないし・・・・
特にここ小児科の医師は人がいないので帰れない確立が高い
申し訳なさいっぱいで仮眠室で目を瞑っていると
頬に暖かいものがあたる。

「今日は日勤だろい?」
「担当医師がインフル」
「そりゃ災難」
「ありがとうマルコ」

第一内科の医師マルコが俺を見下ろすように珈琲の缶をわたした。

「考え事か?」
「あぁ。」
「弟君かい?」
「うん、今日も1人にさせた」

あいつは昔から我慢が強い。
我侭も言わず我慢させていた。
1人がどれだけ寂しいかなんて俺も知っているのに

「兄貴失格かな」
「弟もわかってくれるさ」
「・・・・そうかな?」
「あぁ、」
小児科病棟と内科は離れている。
それでもマルコは一日一回俺の顔を見に来て話してくれる。

「キス・・・していいだろい?」
「うん」

マルコと付き合いだして数年
互いに愛し合っている
同居しようともいわれたけど俺はルフィが立派に社会人になるまでと
断りつづけている。

「マルコのキス・・・・すき」
「俺もだい」
「もっと欲しい」

求めると相手は人差し指で俺の唇を抑える

「これ以上は俺がもたない」

つまりそれはキス以上がしたい
セックス
さすがにそれは病院ではできない
それも小児科仮眠室

「・・・・」
「明日の朝あがれるだろ?」
「うん」
「俺もよい」
「・・・・・・」
「俺の家に来い。たっぷり日ごろの運動不足改善しような」
「・・・・えっち」

ニシシと笑う
額にキスをして彼は去っていく
俺の恋人はとっても優しいです。


END
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