鰐・ベラミーバギー受け

□赤い恋人は嫉妬の塊
1ページ/1ページ

(外が騒がしい)

五月蝿い大砲の音と
男達の声に俺はやっとそれが戦闘中だと気付いた。
だが、きづいた所で何もする事はない。
深く毛布をかぶり眠りにつく
外の音が静かになる
戦闘が終わったのだろう。

ガチャ

扉が開く音が聞こえる
足音はこちらにちかづくとベッドに座ったのかその辺りが深く沈んだ。
誰なのかすぐにわかる。
俺はこの部屋に監禁して
自由に逃げれないように海楼石の足枷をはめた男。
俺の・・・・恋人なはずの・・・シャンクス。

「バギー、すまない五月蝿かっただろ?」
「・・・・別に、ド派手に暴れてたのか?」
「あぁ、ほら。お前の好きな宝石だ」

じゃらじゃらと落とした。
それをみて昔の俺は嬉しく反応しただろう。
でも・・・・

「そんなものいらねぇ」

毛布をかぶりなおしあいつの顔を拒絶する。

シャンクスは慌てる。
機嫌が悪いのか
そうだよ悪い。
でも、こいつはわからない。

「バギー、ほらこれなんか貴重な「そんなもの俺が欲しいものじゃねー!!」

手に乗せた宝石を払い飛ばす。
俺が欲しいのはそんなものではない。

「・・・・外に出してくれ。」

ここ数ヶ月。
この部屋の生活
部屋にはトイレ、風呂、ベッド、着替え全てある。
食事はシャンクスが運んでくる生活面では不自由しない。
ただ・・・・・
この部屋には青い空、海。雨。
全てがない。
自由がない

「・・・・バギー・・・・」

シャンクスが手を伸ばす。
伸ばしてきた先は頬でもない頭でもない

「ぐっ!」


力がこもる。
苦しく暴れるがあいつはお構いなし。
にっこり笑っている。

「苦しい?離して欲しい?」
「がっ・・はっ・・あっ・・・」
「どうなの?」

コクリと頷く
緩めないで彼は続ける。

「じゃー誓え。二度とここから出たいと言うな。」
「はっ・・・やっ・・・」
「いいね・・・バギー」
「うっ・・・はっ・・わがっ・・・だ」

両手は離れ
抱きしめてくる。
俺は息を吸い
酸素を何度も求める。

「大好き、大好きバギー」
「・・・・・あぁ。」


赤い恋人は俺を逃がさない。
俺はもう死ぬまでここにいる。
あいつがあきるまでここにいる。
愛しているから俺も・・・・ここにいる。
そう、言い聞かせた。



END
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ