甘い夢と蜜の夢

□One more kiss.
1ページ/3ページ



いつから好きになったとか

付き合うようになったこととか


そういうことの理由はもう忘れた。



気付いたらそこから動けなかった。


ただただ好き。


苦しいくらいに、好き。















「ごめん、待った!?」

『大丈夫!掃除お疲れ様』

「ありがとう。今日これからどうする?」

『うーん。久しぶりの制服デートだし、プリ撮らない?』

「ぷ、プリ!?」

『嫌?』






きっと特別な存在として見てくれてるはず。


でも時々不安になるの。



「嫌っていうか…オレ写真映り悪いし…」

『そっか…』




こういうツナ君のそっけない態度に
怖くなる。





私だけが好きなの?






そう思うと胸の奥が重くなる。

違うよね?
違うって、言って…。






「あっ、でも夏果ちゃんがそんなに行きたいならいいよっ」

『え?』

「ほら、行こっ!」

『えっ、ちょ、ツナ君!?』




え?
なに?
急にどうしたのっ!!?

.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ