甘い夢と蜜の夢
□One more kiss.
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いつから好きになったとか
付き合うようになったこととか
そういうことの理由はもう忘れた。
気付いたらそこから動けなかった。
ただただ好き。
苦しいくらいに、好き。
「ごめん、待った!?」
『大丈夫!掃除お疲れ様』
「ありがとう。今日これからどうする?」
『うーん。久しぶりの制服デートだし、プリ撮らない?』
「ぷ、プリ!?」
『嫌?』
きっと特別な存在として見てくれてるはず。
でも時々不安になるの。
「嫌っていうか…オレ写真映り悪いし…」
『そっか…』
こういうツナ君のそっけない態度に
怖くなる。
私だけが好きなの?
そう思うと胸の奥が重くなる。
違うよね?
違うって、言って…。
「あっ、でも夏果ちゃんがそんなに行きたいならいいよっ」
『え?』
「ほら、行こっ!」
『えっ、ちょ、ツナ君!?』
え?
なに?
急にどうしたのっ!!?
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