甘い夢と蜜の夢

□きみにきみに、きみにあいたいから会いにいってもいいですか?
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「君に会いたくなりました」

『…は?』


まるで中毒ですね。

こんなにも気持ちが抑えられないなんて。


「ああ、寝ててかまいませんよ。君の顔を見たら少し落ち着いたんで」

『いやいや、意味が分かんないって。今何時だと思ってんの?夜中の3時だよ?ていうか落ち着いたって何?』



ああ、君の声がこんなにも心地いい。



「いえ、ほら最近会えてなかったじゃないですか、気持ち的に溜まっちゃってたので会えて満たされたというか」

『…ふうん』

「なんですかその反応は」

『自業自得だなあって思って』

「は?」

『前に会った時いきなり押し倒してきたじゃん!!しかもあんな激しく…///だっ、だから出てこられなかったんじゃないの!?』



…まあ、あながち間違ってはいませんがι



「違いますよ。他にも理由があったんです…」

『理由?』

「ええ…まあ」


言ったら怒りますかねえ。


「クロームが風邪をひきまして…ずっと看病してたんです」

『……へえ…そうなんだ』


おやおや


「どうしました、夏果?」

『別に。てかそんな話するためにわざわざ出てきたの?』


これは嬉しい反応ですねえ。


「違いますよ!君に会いに来たんですよ。言いませんでした?」

『覚えてません』

「何怒ってるんですか?…ああ、クロームにヤキモチですか?」


本当に君は分かりやすい。


『違う!!もう帰ってよっ!十分でしょ!私寝るんだから!!』

「おやおや、困りましたねえ」



これが君の可愛いトコロ。

僕は天邪鬼なんでしょうか。


こんな君を見たくなるなんて。



「夏果、最後にひとつお願いがあります」

『…何?』

「キス、させてください」

『はあ?』

「夜が明けたらまた君に会えるように、僕に力を分けて下さい」










きみに
きみに、







『…1回だけだよ…』

「ありがとうございます」












































「くふふ、おやすみなさい」




きみにあいたいから会いにいってもいいですか?




いえ、会いに来ますよ。

◆END◆

ああ、久しぶりの骸ちゃん楽しかった!!
さあ、リク小説を進めなきゃ(>_<)!

ありがとうございました★
 

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