甘い夢と蜜の夢
□ハートフル
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『…くだらないって…雲雀さんに聞かれたらまた喧嘩になるよ。』
「どうして今あのアヒルの話しになるんですか、いい加減僕の質問に答えてください」
熱で頭がぼーっとしてきた。
吐き気は少しずつおさまってきているのに…
『ポスターも大切だよ。締め切り近いじゃん…』
頭が痛い…。
「そんな辛そうな顔をして何を言ってるんですか…馬鹿なんですか」
『…そう、だね………ふぅ…』
息が苦しい。
助けてよ……
「認めるんですか。いつもは突っ掛かってくるのに……………ああ、もう!」
『…ふぇっ!?』
瞬間またフワッと身体が浮いたと思ったら今度はおんぶされていた。
『ちょ、骸ちゃん…!?』
「あなたは寝ててください。確かこの近くに病院があったでしょう、そこに連れていきます」
『へっ…!』
「あなたが僕をどう思ってるかはしりませんが」
さっきも思ったけど骸ちゃんって意外に、あったかい。
気持ちいい………
「僕はあなたが好きです。これは知っていて下さい」
あれ…、これも熱のせいかな。
なんか幻聴が聞こえたよ。
骸ちゃんが私を好きだなんて、
嬉しい……
幻聴なら返事してもいいよね。
『私も…好き、だよ……』
ふんわりと暖かい体温に包まれたまま、眠りに落ちた。
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