甘い夢と蜜の夢
□花言葉
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「まだ…恭弥が忘れられないのか?」
『…え…』
予定だと、恭弥がここのディーノの部屋に来るまで後10分。
なんか追い詰められた私の後ろにはゆったりとしたソファーが。
なんてゆーか、やばい!υ
「夏果」
『ちょっとまっ…んんっ』
やばい!…と思ってるのに私の抵抗はディーノの力に敵うわけなくて。
ぐっと腰と顎を押さえ付けられれば、始まるのは濃厚なキス。
気持ちいいけど……ここまで来たら最後まで止まらないし…なんとか抑えなきゃ……!
『んっ、待ってて!ディーノ!』
ベリッと張り付くディーノを力付くて剥がす。
「なんだよ」
『そんなムッとされたって今はもうダメ!恭弥が帰ったらにして!』
「恭弥、恭弥って…お前はやっぱり恭弥が良いんじゃないのか?」
『は!?何言ってるの?』
何となく寂しげな表情が、前の私みたいで、少し心が揺らいだ。
だけど、違うんだよ。
私はもう寂しくない。
「お前が気にするのは俺じゃなく恭弥じゃねぇか」
『ディーノ…』
「俺だって疑いたくねぇ。だけど…」
だって私にはあなたがいるから。
『寂しがらせてたらごめんね…私…愛してるとか好きとか言うの苦手だから……その……私がよくここに飾ってた花、覚えてる?』
「…花?ああ、赤いカーネーションのことか?」
『うん。花言葉、知ってる?』
「あのな…俺が知ってると思うか?υ」
『全然。花言葉は…』
"純粋な愛"
『ずっと、もうあなただけよ?』
「夏果……ごめん…愛してる」
そのあと、ぎゅっと抱きしめあって改めて愛を確かめあった。
追記。
玄関のとこで待ちぼうけを喰らった恭弥にディーノが殴られるのまで後10秒。
*END*
初ディーノでした!
なんかよくわかんなかったディーノ。
そして花言葉は色んな説があるのでカーネーションの一番良いのを選びました!
あーでも、ディーノ新鮮だった!