always
□恋の五歩目
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*予感*
「ねえ…夏果いい…?」
どうしよう
「君が欲しい」
お兄ちゃんを中に受け入れる?
「夏果…」
違う、私…
『お兄ちゃん、が欲しい…』
もう後戻りは出来ない
「夏果」
『お兄ちゃん…』
母「夏果ー!どこに行るのー!?」
『「!!!!??///」』
お、お母さん!?///
母「夏果ー?」
「……はぁ」
『お兄ちゃん?』
「やっぱ帰ってからじゃないと、ゆっくり出来ないね」
むくりとお兄ちゃんは体を起こした。
急に無くなるお兄ちゃんの体温。
『…』
「何?我慢できないの?」
『ち、違うよ!///私、行くね…!』
ババッと服を戻し何もなかったようにお兄ちゃんの部屋から出た。
安心感とそれから開放感。
お兄ちゃんは好き。
なのにやっぱりまだ………
『怖い…』
母「もうどこ行ってたの?お父さんが心配してたわよ」
『お、お兄ちゃんが肩揉みして欲しいっていうからしてあげてたのυ』
父「わがままな奴だからね。まったく…夏果、お父さんのもして」
あんなに必死に呼ぶから何かと思えば……はあ。
ある意味助かったけど、でもお父さん、お母さん、ごめんね?
私とお兄ちゃんはもうフツウの兄妹じゃなくなるから。
ただの4人家族の末っ子として居られるのは明日までだ。
『お父さん気持ちいい?』
「ああ」
でもどうか気づかないで。
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