CHOCOLATE KISS

□慎也視点【完】
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再会からは猛烈なアピール。

学校も名前も分かったから、行動を調べて、校門で偶然会った振りをしてみたり、よく行く店を探しては、そこで待ち伏せしてみたり。

今考えると、完全なストーカー。

でも、これで終わりには絶対にしたくなかった。

だから、必死のアピールて仲良くなって。

話をするようになって、洋助さんの中身と外見のギャップにハマり込んだ。

男らしくみせようと、一生懸命な姿が、堪らなく可愛くて。

もしかしたら、洋助さんに会った時点で俺はおかしくなってたのかもしれない。


俺は自信がないんだ。

洋助さんが、俺を好きでいてくれてるっていう自信がない。

俺ばかり好きな気がして怖い。


その気持ちを確かめたくて、バレンタインにお互いに、贈り物を仕合たいなって思ってたのに。

予想以上の嫌がり振りに、俺は正直泣きそうになった。

それさえも嫌なんだ。





俺ばかり好きなような気がして、泣きたくなった。

つい、冷たい事を言ってしまった。

あぁ、これで終るかな。

もう、関係ないふたりになってしまうのかな?

俺以外の人とキスするのかな?

それは女?それとも男?



どっちも嫌だ。



あの人を他人に渡したくない。


でも、心が通じてないのに、執着してどうする?


どんどん暗い考えになっていく。








こんなの厭だ。





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