七つの世界のかけら

□第一章
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と…


「ぎゃゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

「うるせぇ!!!!」

突如、眠っていた少年が目を冷まし、男のただならぬ気配に驚き、色気の感じない悲鳴を上げた。

そんな少年に、男は握っていた剣先を向ける。

すると少年は、ひぃっと言葉を飲み固まった。


額から汗を垂らし、真っ青な顔で、自分に向けられている剣に、少年は、小さく震えるしか出来なかった。

「ったく、とんた期待外れだ」

男は小さい溜め息を吐く。

「色気のかけらもねぇ声じゃねぇか、お前は」
その男の態度に、ハ?っと少年は、首を傾げる。

全く意味が分からない。

「んなんじゃ、売っても金になんねぇだろーが、金によ」

そこで始めて少年は問いかけてみた。

「俺を…売る…の?」
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