メタルの話
□7話 恋愛感情★
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「なんだよ、それ・・・」
「・・・・・」
「お前には、そういう感情ないのかよ、
誰かを抱きしめたい、とか、誰かと・・・」
「ない、と言ったらウソになる。
だが、俺のこのメタルブレードも、このマスクも、
そういうことをしないために付けられている。だから」
「なんだよ、また博士かよ
博士にそう作られたから逆らえないっていうのか?
・・・ふざけんな!!」
そう言うとクイックはメタルのマスクを強引に外してキスを迫った。
「っ・・・!」
「メタルいるかー?話があるんじゃが・・」
「は、博士っ・・・」
それを目撃した博士は一瞬固まっていた。
「・・・・じゃ、邪魔したな、後でいい・・」
数秒後に、博士はそう言って急いで部屋を出ていった。
「博士っ!!・・・・・・・・」
「・・・なんで、そんな悲しそうな顔すんだよ、
そんなに博士が好きかよ」
俯いていたメタルだったが、少し経つとクイックの目をじっと見つめて
喋りはじめた。
「・・・お前は、何もわかってない・・
恋も、愛も何も知らないのに、簡単にそんなことを言うな!」