メタルの話
□6話 一人でできないことは
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「バブル、バブルに弟ができたぞ、連れてきた」
「クイックだ」
「・・・クイック・・よろしく」
大きな水槽と、その中で綺麗な声で喋るバブルに
クイックは驚いていた。
「・・水の外に出れないのか?」
「うん、欠陥らしいんだ」
「・・・なんでだよ・・」
「・・・・・?」
「なんで治そうとしないんだよ・・」
「博士は無理だと言っていた」
「お前は、治そうとしたのかよ」
そう言うとクイックは博士の部屋へ走って行った。
「待て!クイック」
クイックは博士の部屋にずかずかと入って行く。
ちょうど博士はどこかへ行っていて留守だったため、
クイックはちょうど良かったという顔をした。
部品を探し、モニターを見つめ、考えこんだ。