メタルの話
□4話 太陽が見える場所
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「・・・・・太陽がまぶしいな、メタル・・」
「タイヨウ?」
「・・・太陽がわからないのか?」
「どうやら俺は知能的なプログラムがエアーより薄いらしいな」
「そうか?頭のキレはいいだろ、よく博士の手伝いしてるだろ?」
「・・・そうだなぁ・・でも何処か足りないとは思っている。
・・"外"に関する言葉のデータ、かな」
そう言うとエアーもなるほど、と言わんばかりの顔をした。
「そうだな、メタルはヒキコモリ用に作られたのかもしれんな」
「・・・・・ヒキコモリ・・・ところで太陽って」
「・・太陽はあれだ、あの光だ・・」
・・・ちょうど、朝方で、朝日が見える瞬間をメタルは見た。
「・・・・光・・・今、光を浴びてるんだな、俺たちは。」
「どうした、メタル・・」
「なんだか、懐かしいような・・変なかんじだ・・・」
「そうか・・まぁ、外色々あるかないか?」
「そうだな。」