メタルの話
□4話 太陽が見える場所
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エアーが誕生して、しばらくが経った。
エアーはいつも空調機として夏に活躍したが、
しばらくすると、外に出たいと言ってきた。
「なぁ、いつも閉じこもってばかりだが・・
たまには外に出てトレーニングでも・・」
「ダメだ!!」
なぜかメタルは咄嗟に言ってしまった。
なぜそれを言ったのかも分からずに。
「・・・・・?」
エアーは首をかしげるかのようにハテナを浮かばせていた。
その頭をポンと軽く叩く博士。
「いいぞ、外に行って、トレーニングでも、
まぁ遊びにでも行ってきなさい。」
「・・・博士?!」
「お前たちもここにいるばかりじゃツマランじゃろ?
たまには外にでも行くといい。
・・・しかし・・必ず戻って来い。ここにな」
「もちろんです!ここが俺たちの実家です。」
博士はどこか変わった。
よく、笑うようになった気がする。
「分からんことは、エアーに聞くといい。
気をつけるんじゃぞ。」
笑顔で手を振り、俺たちは外へ出た。