よろずBook

□携帯獣
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ぬるい自傷表現有注意









あぁ、死,ぬかな






お風呂の中で誰でも一度はやったことありそうな遊び。ただ浴槽にどれくらいの間潜ってられるかの。息なんかする意思もわかないまま、だらだらと暗いなか水に包まれた心地よい世界から抜け出せずにいるオレ。



口から出ていった酸素が泡になって顔に当たる。確実に死への階段をのぼっていっている自分を止めるのは自分には出来なかった。別に自殺願望があるわけでも無いけれど、止めるために体を動かすのもまた億劫で。





瞬間、





ふっと肌に触れるあたたかい熱に現実に引き戻されれば手を強く引かれ酸素が肺に入り込む懐かしい感覚。あぁ、息が苦しい。水が滴る顔を手で拭って前を見れば渋い顔をしたシルバーがオレの手を掴んだまま立っていた。





「何してる」



「潜水ゴッコ?」



「見たとき、死んだかと思った」



「勝手に殺すなよな」



「そんな事してたら、…」



「なに」



「なんでもない、湯冷めするぞ早く上がれ」



「ん、りょーかい」




シルバーが浴室をあとにするのを見届けて、名残惜しさの残る浴槽から重い足をあげて出る。シャワーを頭から浴びながらゴールドは掴まれた跡の残る自分の腕を見て「下らない」、と吐き捨てた。





知らないとでも思ってんのか、お前の腕の傷を
分からないとでも思ってんのか、お前が言いかけた言葉の先を





結局オレらは似た者同士で、結局オレらはどうしようもない死にたがりなんだ。





死にたくないけど死にたがり
(こんなオレ達は神に裁かれるべきか?)



end.



■■■■■■■■
とある曲からインスピ(ry←

二人とも死にたくないけど死ぬ真似事をしてる、どうしようもない死にたがり(BGM分かった人はお友達になりましょう)

徐々にシルバーとなら死,んでもいいかなと思い始めるゴールドと死にたくないけど失いたくもなくて手を伸ばせずにいるシルバー
シルバーは重度のリスカッター


病むのは移ります、高確率で。
クリスはきっと二人に何も言えなくて二人のいない所で泣いてる、グリレ夫妻も何も言えない、なんかキャラ虐め自重できない



2010.07.27 幻灯
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