よろずBook

□携帯獣
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「ゴールド、誕生日おめでとう」







自分の誕生日、祝ってほしいわけじゃないが何となく一緒にいたかったからシルバーを家に呼んだ。そんな中、横に座るシルバーが脈絡もなく言った。さっきまで戦略の話してたはずなんだが、思いもよらない誕生日を祝う言葉にオレは目を見開いた。





「オレ、シルバーちゃんに誕生日教えたっけ?」



「コトネが教えてくれた」



「あぁ、そゆことか。ありがとなー」





ぼふっと音をたててベットに背中から倒れ込む、ふかふかしたベットはそれなりに衝撃を吸収してくれる。笑みを浮かべながらそんなオレを見ているシルバーはベットに腰かけたままでオレの頭を撫でた。





「オレ犬じゃないんだけど?」



「髪サラサラだな」



「人の話聞いてる?」



「生まれてきてくれて本当にありがとう」




シルバーがそんな事を普段滅多に見せないような優しい笑みで言うもんだから、驚くのも赤くなるのも仕方の無い話で。言いたい事はたくさんあるが口が声を出してくれない。パクパクと開いたり閉まったりするオレの口、お願いだから働いてくれ。





「林檎みたいだな、かわいい」





甘ったるい声色で囁かれる甘ったるい言葉とゆっくりと頬に下りてきた指の感覚に猛烈に恥ずかしくなって、睨むようにシルバーを見た。悔しいから段々と近づいてくる余裕の見え隠れするシルバーの頬にキスをして手首を引っ張る。倒れ込んでくる奴の耳元で精一杯の虚勢を張って、思う存分祝ってもらおうと思った。








「じゃあプレゼントはシルバーをちょうだい」





end.



■■■■■■■■■■
遅れてごめんねゴールド、誕生日おめでとう!!

愛してるよ!これからもシルバーとイチャイチャしてくださいwww


ベタベタに甘いシルゴが書きたかったんだけど何か違うね、うむ
最後の台詞は別にアレな意味では無いです、多分←



それではもう一度、遅れたけど誕生日おめでとう!


2010.07.25 幻灯
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