よろずBook

□稲妻11
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人の死に触れるのは恐ろしい







それがもし見知らぬ他人のことであっても、冷たくなった身体に触れ、その死を知れば視界は霞んでいくかもしれない。それが見知った、愛しい人だったなら。





死が悲しくて泣いたのか、死が恐くて泣いたのか、立向居には分からない。ただ涙を流しながら手にした花を箱の中に飾る。ピンク色の髪に花の白が良く映えた。今この時から、過去になっていく全ての時間に絶望と悲しみと少しの羨望を。






人の死に触れるのは恐ろしい






生きている自分と死んでいる相手との距離が否応無しに分かってしまう、理解してしまう。






「………すごい遠距離恋愛ですよ」






裸足に波が打ち寄せた。





end.



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つなみん死ネタ、今年も中二病で全力失踪(字が違う)していきますよ。

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