よろずBook
□稲妻11
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※グロ注意
「じぇーいそんのひー、じぇーいそんの日ー、ジェーイソンの日ー、ジェーイソンの日ー、13日ー、13日ー、おっ仕事ー、チェーンソー…」
一人、少年が歌う。どこか感情の抜けた声で延々と同じ言葉を繰り返す。少年の両手にはチェーンソー。
赤い血が滴るチェーンソー
耳を塞ぎたくなるような音をたてるソレを笑顔で振り回す少年は、異常としか言えなかった。少年の回りには先程まで少年と同い年くらいの子供だったモノが転がっている。歩く度にするぐちゃりという音も、チェーンソーの音にかきけされてゆく。
赤く彩られたステージは、異質なはずの少年のために用意された惨劇の舞台にも見えた。
「だから13日は練習したくないって言ったのにー。ぜーんぶ瞳子監督のせいだ。」
歌うのをやめ、呟く少年の口角が上がっていく様は背筋が凍るほど美しいものだった。
「じぇーいそんのひー、じぇーいそんの日ー、ジェーイソンの日ー、ジェーイソンの日ー、13日ー、1…「円堂っ!?」……あ、鬼道。」
少年、円堂の前まで走ってくる鬼道は円堂の周りに広がる惨状を見て叫んだ。吐き気や目眩がするが、今はそんな時では無いと思った。
「鬼道知ってるか?」
「な……これは一体どういう事なんだ!?」
「13日の金曜日はなー、ジェイソンが来るんだぜー?」
「……?」
噛み合わない会話に鬼道が眉をしかめると、円堂はくすくすと笑いながらどこらか取り出した仮面を自分の顔に重ねる。なぜか鬼道はそれをただ見つめるしか出来なかった。
「ジェイソンの仕事なんだぜー?」
円堂は段々と音が小さくなっていっているチェーンソーの紐を引き、鬼道の方へ歩き出す。けたたましい音と共に近づいてくる円堂から、逃げなければ思うのに足が動かない。円堂の細い腕が目の前にいる鬼道にチェーンソーを振り下ろす。
鬼道が遠のく意識の中で最後に聞いたのは、壊れたテープのように歌い続ける円堂の声だった。
「じぇーいそんのひー、じぇーいそんの日ー、ジェーイソンの日ー、ジェーイソンの日ー、13日ー、13日ー、おっ仕事ー、チェーンソー、ちぇーんそー、きんよーびー、金曜日ー、じ……いそ……ひ…じぇ……」
「『地球を救ったチームの惨劇!!──キャプテンの少年は以前行方不明』
○月×日、雷門中学校の校庭でサッカー部員達の惨殺死体が発見された。死体は人の原型をみとめられぬ肉片となって散らばっており、当時キャプテンをしていた少年は行方不明となっている。警察は殺人・誘拐事件として捜査始めており、雷門中在校生徒の心のケアにも力を入れていく予定である。雷門中サッカー部と言えば宇宙人とのサッカー対決に勝利し地球を救ったヒーローと有名なチーム。そんな雷門イレブンで起こった事件とあって、今回の事件の影響は計り知れないと言えるだろう。」───某雑誌より抜粋
end,
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調子に乗った感となんだよこの意味不明文感が否めない。
え、設定なんてありませんよ?突発文ですもん。
13日の金曜日にUP出来なかった幻灯の怨念が詰まってます、…………嘘です。