*当主の部屋*

□ThePrinceOf☆KNIGHT@
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■2ページ目■第一話

「越前、どうした。遅いな。」
「あ、すみません手塚団長。道に迷って。」
「本当かな越前。君が嘘をついてる確率…いや、しかしコイツなら…」
ブツブツ言ってるのは、乾貞治先輩。なんか情報処理室の室長をやっていて、主にスパイ活動を得意とする青の刺客1のデータマンって事らしい。
最近は敵に大きな動きが無いので訓練に参加できるらしい。よくわかんないけど。
「越前。たとえ迷ったとしてもそれはお前の気の緩みだな…城内30周。」
「ちぃーす。」
元はと言えば桃先輩のせいだけど…ココで反論したら増やされる;
奥で笑って俺を見る桃先輩を無性に斬りたい(怒)

「越前、最近体力もついて…。僕も負けてられないな。」
「不二先輩も競争心ってあるんっすか?」
「ふふ…ヒミツwだよ、海堂。」

「タカさん!戦闘の相手してくださいっす!」
「いいよ、桃。」
「パワーでタカさんに勝つまで、俺は強くなり続けますよ。覚悟してください」
「えぇ?!プ…プレッシャーだなぁ;」

「ただいま、手塚。」
「大石、菊丸二人とも良く戻ってきた。」
「なぁ〜にwちょっくら不動峰の森に手強い盗賊が居たけど、逃げてきたよん★」
手塚が二人をふと見て真剣な顔になった。
「盗賊?」
「あぁ、最近不動峰に城の軍を抜け出した盗賊を名乗る奴等がいるらしい。」
「たっしかぁ〜、リーダーは橘って名乗ってたよぉw」
「橘…。」
ふふふっと菊丸と大石の間から乾がにゅっと出て
「…コレは久々にスパイとして日が騒ぐな…」
「い…乾〜〜〜〜!?!?驚かせんなっての!!!」

越前は城内の庭を走っていた…。
「あと25周…いや、考えるのはよそう…余計…疲れる。」
リョーマの目に止まった一人の少年。
「(だれだ…あれ)」
相手はリョーマに気づき、近づいてきた。
「よぅ!お前、軍人?悪いけどさぁ手塚さんに会わせてくんねぇ?」
見るからにおちゃらけた感じの奴で、髪は黒髪の天然パーマ。
怪しすぎる。
「許可がないと、手塚団長には会えないっすよ。」
急いでるんで…と走り出そうとした瞬間。
「俺は立海王国のエース!切原赤也だ。」
立海?!いま。世界で一番強いって乾先輩が言ってたっけ。切原赤也…名前も聞いた事ある。
たしか、どっかの国との練習試合で団長を13分で倒したとか…。
「お前は?何ていうんだよ?」
「…越前リョーマ」
「ふぅーん。じゃ、越前リョーマ、手塚さんのトコに案内してよ。」
「だから手塚団長はっ……っ!」
瞬間に剣の刃が越前の頬に傷をつけた。首元に脅しのように突き刺された剣。
「(まったく見えなかった…)」

「さ、大人しくしろよ。」
越前の頬を伝う血を舐め赤也はの満面の笑みを浮かべた。

続く...
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