*当主の部屋*

□ThePrinceOf☆KNIGHT
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プロローグV:氷帝王国編

「俺様の……命が狙われてる?」

跡部は忍足からそんなことを言われて、心当たりなど無かった。
「榊国王が…か?」
「…そうや。」

城の人のいない空き部屋でこの事を跡部自身に話した。
蜘蛛の巣のかかった全体的にほこりかかった部屋は、跡部の美しさには似合わなかったし、跡部自身、普段こんなとこに来るような奴ではない。

ココに連れてくるのに…なんぼかかった事か……。

「榊国王…一体何が気にくわんのや。心覚えあるか?」
「……ん。」

そう言って、跡部は一切れの紙を差し出した。
読めという事だろう。

「今回、跡部軍には特別任務に取り掛かってもらいたい。」

そこの書かれていた事...この任務は。

「不動峰王国の占領化?!」

跡部は黙ってうなずいた。
「…不動峰は近くにあり、戦力も微力だった。」
「豊な土地に目が眩んだんやな…榊。」
「俺がこの任務に背いたから…だ。きっと。」
「けど、跡部は戦争を起こしたくなかったんやろ?国民のために。」
跡部はそっぽを向いてしまった。多分照れてるんやろ。

「跡部、逃げよう。」
「そんな事したら…他の奴らはどうなる?」
たしかに、岳人達は危ないかもしれない…。
「あいつらにも俺と同じ任務がついとる。跡部暗殺ゆーて、追いかけてくるのを待つんや。」
「…。」

「跡部らしくないで…その顔。」
「うるせ。」
「ほな、行くか?逃走生活でこの城とはおさらばやw」
「…ふっ。」

こうして、俺と跡部の逃亡が始まった。
跡部を暗殺させてたまるか。榊…。

END
あとがき★
オール忍跡でごめんなさい;
氷帝メンバーの影が薄かったけど...そこは本編で出したいなと思いますw
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