*当主の部屋*

□ThePrinceOf☆KNIGHT@
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目覚し時計のベルの音が痛々しく耳に突き刺さる。
「…っせ!」
「…るっせ!」
「うるせぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

バリー―ンドーンばごーん☆゜・.。

「ん〜…あー、おはようございます。桃先輩〜。」
「おはようございますぅっじゃねーよ、越前!!」
俺の枕元を見ると無残にも壊れてしまった目覚し時計の屍骸があった。
「あ、また目覚まし壊したんっすか?辞めてくださいよ;」
「な〜ん〜だ〜とぉ〜?!その目覚ましで起きないお前が悪い!コッチは五月蝿くてたまんねーっての」
「だって、起きれないんっすから。あ、この目覚まし弁償してくださいよ。」
桃先輩はこの世の物とは思えないオーラを出してたので、俺、越前リョーマは早々とこの場を後にした。
まぁ、全力疾走で追いかけてくる桃先輩から逃げるのは正直きつかったけど…

「まだまだだねw」

第一話『帰ってきた秀一郎』

俺がこの青春王国の蒼の刺客に選ばれて、数ヶ月たった今…。戦争も何も無い。
任務といえばおばさん…もとい女王の警護とかそんなものばっか。
辛い事なんて一つも無かった。(まぁ、桃先輩が鳥のフンからおばさんを守るため身代わりになったのは辛そうだけど。)
剣の稽古もして、それなりに実力もついていた。

「まったく、桃先輩の奴〜;」
とか言いつつ、歩いていたが城の中に迷い込んでしまった。
「あ〜あ、そー言えば初日もこーだったけ?」
そんな時、目の前に見知らぬ男性が…。
刈上げというかなんというかー、変わった髪型で変わった触角(笑)で……。
人探しの様だな…、聞かれても知らないし、さっさと関わらない内に…
「なぁ、そこの君?英二を知らないか?」
英二?そーいや、蒼の刺客にいたらしいな…そんな名前。
「さぁ。俺、入ったばっかだし。」
「君、新入りか。こんな小さな子に…手塚は何を考えて…」
なんか、ブツブツ言い出した。俺、そんなに小さい子じゃないんだけどな…。
「あーっ、自己紹会したほうがイイかな?俺は蒼の刺客、大石秀一郎。君は?」
「越前…リョーマです。」
「そうか越前。君もいつか蒼の刺客に入れるよう頑張ってね。」
「はぁ…」
もう、蒼の刺客なんですけど。
「おっと、英二探さないと;それじゃ、越前また会おう」
一人で勝手に話し進めて、勝手に消えた。
何なんだ?蒼の刺客って言ってたな…。
あとで、先輩達に聞いてみるか。

続く...
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