MAJOR短編

□37℃の恋人
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いつもの帰り道、のはずだった。







「茂野くん……?」


「よっ!」




アメリカにいるはずの彼がいた。



驚きのあまり固まっていると、彼はさも当たり前のように私の隣に立ち、鞄を奪った。



「ちょ、」


「なぁ、ちょっとだけ俺に付き合ってくれよ」



そう言って私の鞄を右肩に掛けて歩き出した。



「ま、待ってよ〜〜!」



私より大きい歩幅の茂野くんはどんどん先を歩いていく。






「茂野くんっ!」



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