POEM

□芽
1ページ/1ページ





春は陽

色とりどりをみるとそわそわ。

まさに今だとでも言うよう。

自信満々でどうにでもなれる

ふわっとした感覚で

たよりなさげででもしっかり目の前にいる。


夏は緑

緑の隙間に輝く青色は
何故かとても涼しげ

かじりたくなるような緑

風が運ぶ匂いは
熱気に交じった蒸気の匂い

しゃわしゃわ鳴り響き

何かしなければという焦燥感
でも爽やかな景色に身を任せる


秋はとにかく絵の具をぶちまけ

色々な実と葉

腹は満たされ、不便が無い

だがどんどん涼しくなるにつれ
どこか物憂げで注意深い


冬。

耳が冷え切る

動物も籠もり出てくる者は強者のみ。

あれだけ現れた色も今はどこへやら

同じ景色でじっとはりつめる

静かな世界に生まれ
今か今かと隠れてる




色んな世界に色んな芽。





[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ