POEM
□芽
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春は陽
色とりどりをみるとそわそわ。
まさに今だとでも言うよう。
自信満々でどうにでもなれる
ふわっとした感覚で
たよりなさげででもしっかり目の前にいる。
夏は緑
緑の隙間に輝く青色は
何故かとても涼しげ
かじりたくなるような緑
風が運ぶ匂いは
熱気に交じった蒸気の匂い
しゃわしゃわ鳴り響き
何かしなければという焦燥感
でも爽やかな景色に身を任せる
秋はとにかく絵の具をぶちまけ
色々な実と葉
腹は満たされ、不便が無い
だがどんどん涼しくなるにつれ
どこか物憂げで注意深い
冬。
耳が冷え切る
動物も籠もり出てくる者は強者のみ。
あれだけ現れた色も今はどこへやら
同じ景色でじっとはりつめる
静かな世界に生まれ
今か今かと隠れてる
色んな世界に色んな芽。