POEM

□ふたつの灯火は永久に…
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 どうして私は

 あなたでなくちゃいけないの

 誰か
 教えてよ

 始まりはあなたに会った瞬間から…


 どうして俺は
 お前を泣かせるばかり

 なんて駄目な男なんだ俺は

 お前から溢れる雫…

 優しく包み込みたいのに…


 私はあなたに近づきたい
 
 けれども離れてくキョリは
 長くて…

 あなたと離れてしまうの


 私はこんなにもあなたが…


 もう俺には構うな

 冷たく氷のように突き離す
 
 けれど、同じく俺の心も
 氷の刃が突き刺さる

 なぜこんなにも愛おしいのに

 君を…抱きしめられないのか…!


 近づきたいのにあなたの
 永き炎の灯火が

 私をあなたからつき離す

 神様は何故、

 あなたの灯火を永きものにしたのだろう

 未来(サキ)へ進むのは
 私だけ

 時間があなたと私を離す
 私だけ時を越えてゆく

 刻々一刻と…!
 私はまだ進みたくないというのに!

 こんなにも離れがたいのに…!


 俺は氷の刃を抜く

 君とはやはり離れがたい

 こんなに苦しいのなら…
 いっそ、楽に…!


 俺の赤い雫が床を撒き散らす

 意識が消えゆく中…君だけを想う


 なんでなの…!
 神様はなんて意地悪なんだろう

 私達を弄ぶ…

 あなたが生きているだけで良かったのに

 もう私はあなた無しでは
 生きられない

 私も…ついて行く
 もうおいていく事はしないで

 あなたと…共に…
 進むの…永久に…

 永久に、あなたと…一緒


 2人は互いの赤き血潮に抱かれる
 そして2人は永久に…


 ある場所の物語
 
 時進まぬ者と
 時進む者の


 物語ー………




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