夢@Asaheim

□君の隣で管は唄う
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「横浜に……いてもいいのっ!?本当にっ!?」

コンクールが終了し、ベイサイドで可憐な声が上がる。
火原が提案した頑張った会に行く途中、至誠館のアンサンブルメンバーは星奏のアンサンブルメンバーと遭遇する。
そこで突然決まった、横浜での強化合宿。
ワクワクした表情をする少女の横で、部長の八木沢がため息をつく。

「芽衣……まだ決まったわけじゃないよ。寮を貸してくれるとはいうものの、お金がかかるだろし……。」

「大丈夫だって!!衛藤君が理事長に頼めば、どうにかなるよ。」

「火原先輩……。まぁ……頼んではみるけどさ。至誠館もいい演奏を俺に聞かせてくれたしな。」

にっこり笑う桐也を見て、喜ぶ至誠館。
星奏のアンサンブルメンバーにも笑顔が広がっていた。
そんなとき、思い出したように大地がふと、疑問の声を漏らした。

「そういやさ、至誠館って男子校だったよな。なんで女の子がアンサンブルメンバーに入ってるんだい?」

彼の言葉に、星奏のメンバーが一斉に八木沢の隣にいる少女を見た。
「あ……それは……」と八木沢が説明しようとした時、新の言葉が上がる。

「それはね、今度から至誠館が共学になるからだよー!!」

「……あ、そうなのかー。へぇ、共学ね……って……えええええーっ!?」

響也の驚きに合わせて、みんなも声を上げた。
キョトンとする少女に視線が向けられる。





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