夢@Asaheim
□絶望 対 .....
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昼が過ぎ、再び夜が訪れた。
民間から外に出た二人は、遠くに聞こえる屍人の声を聞いていた。
不意に恭也が芽衣のお腹に手を当てる。
最高の笑顔を浮かべて彼は言った。
「芽衣、お前が元の世界に戻れるまで絶対守るから、俺の命をつないで欲しい……。」
芽衣は恭也の手に、自分の手を重ねて頷く。
一緒にいれる時間はもうあまりないけど、彼のぬくもりと命は芽衣の体に刻まれた。
二人は一度、自分の人生に絶望したけど、再び歩き始める。
恭也は彼女を逃がすために。
芽衣は生きて、元の世界に帰るために。
全ては二人の希望を守るため……。
絶望 対 .....
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