夢@Asaheim

□ことばあそび
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彼は眉をひそめた。
目の前の少女は今なんと言った?
ずっと待っていなかった?
嬉しくない?
それって、つまり………

「ねぇ、もしかして僕、君に嫌われた?」

「ええ、嫌いよ。スザクのこと、大っ嫌い。」

彼女の言葉を聞いて、スザクは呆然とするしかなかった。
確かに嫌われる要因はいっぱいあったかもしれない。
人前でキスしたり、毎日彼女に触れたり、
愛してるって言っておきながら、最近は仕事に追われて電話もメールもできなかった……。

(彼女に……嫌われた。)

世界の終わりが来たように思えた。
今なら誰がなんと言おうと死ねる……。
スザクは悲しみのあまり顔を伏せた。
その時、ため息と笑い声が同時に聞こえてくる。
さっと顔をあげると、一人は腹を抱えて笑うミレイ、
もう一人は明らかに困った顔をしているルルーシュだった。

「私の思った通り、面白いことになったわねぇ!!!」

「はぁ……。会長、もういいですよね?
スザクにこの部屋で何が起こってるのか話しても………。」

いいわよ!!!……とウィンクするミレイを、ただじっと見つめるスザク。
ルルーシュはもう一度ため息をついたあと、呆然とするスザクに説明した。

「スザク、今この部屋では反対言葉でしゃべらなきゃいけないルールになっているんだ。
お前が学校に来なかった数日前に決まったルールなんだよ。
例えば、今はおはようじゃなくておやすみ。分かるな、スザク。」
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