夢@Asaheim

□Love,Love,Love!
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「芽衣さんは私にとって、可愛い可愛い後輩であり、妹みたいな存在なんです。
というか、むしろ私の妹です。
あなたみたいな何を考えてるか分からない人に、
初音さんを預けることなんてできません。
よって、本日の昼食は、宮田先生お一人でとって下さい。」

美奈は勝ち誇ったような顔をして宮田に早口で言った。

看護士・恩田美奈。

芽衣と同じ年ではあるが、宮田医院での勤務歴が長いため、芽衣の先輩。
彼女の可愛さに惹かれ、宮田並みに彼女を溺愛している。
芽衣の恋人である宮田とは、彼女をめぐってのイザコザが絶えない。

「美奈さん……あなたは恋人たちの時間をぶち壊す気なのですか?
そういうのはやめていただきたいですね。」

「恋人だからって、芽衣さんを独り占めしないでください。
先生、お昼ご飯くらい、一人で食べれますよね?」

「美奈さんこそ、いつも通り、お友達と食べればいいのでは?
美奈さんはお友達が多いようなので、芽衣一人くらいいなくても問題ないかと……。」

芽衣を間に挟み、二人は睨み合う。
芽衣はどうしていいか分からず、二人に挟まれたまま、オロオロするだけ。

「また始まったねぇ。宮田先生と美奈の、芽衣さん争奪戦。」

「二人とも、芽衣さん好きだもんねぇ〜。」

お弁当を広げながら、看護士二人が話し出す。
下手に止めるととばっちりを受けるので、
周りの職員はあえて止めないようにしているのだ。

「もうっ!!!先生も美奈さんも仲良くしてくださいっ!!!」
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