夢@Asaheim
□place where one can be oneself 01
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芽衣はプラグスーツを着て、LCLが入った水槽の中にいる。
LCLが体を包み込んでるみたいだった。
プラグスーツからはいくつものコードが繋がっている。
ある理由から、エヴァには乗れない。
けれどエヴァを動かすことはできる。
彼女は特別な存在だから……。
ゲンドウの低い声に芽衣は閉じていた瞳を開いた。
「芽衣、準備はいいな?今からダミーシステムの実験をおこなう。
お前がダミーシステムを通してエヴァを操作しろ。」
「分かりました、お父さん。」
芽衣の感情のこもらない言葉を聞いて、ゲンドウはかすかに笑う。
ダミーシステム。
エヴァパイロットに代わって、機械がエヴァを動かす。
神経に左右されるパイロットより、確実にエヴァを動かせる。
そして、命令にも忠実。
その中核を担っているのが芽衣。
ダミーシステムは、芽衣の神経によって動かされる。
芽衣はゲンドウの言葉に忠実に従う人形。
いや、人形ではあるが、彼にとっても心を許せる存在。
ただ一人の……娘。
「ダミーシステム、起動します!!!」
その言葉に、芽衣の黒い瞳が赤へと変わり、エヴァとつながる芽衣。
(あ、シンジ君の匂いがする……)
芽衣は少しだけ微笑む。
優しい匂い。
それが初号機の匂いだった。
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