小説部屋

□森田の災難
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「カイジ君…もう止めといたほうが…ロレツも回ってないし」

「だーかーらー…アカギらんが…ひどいんらよ」

「…分かったから…もうその辺で止めとこう(汗)」


「やだあー森田…」

抱き着き

「はあ…参ったなあ…カイジ君飲むと絡み癖があるのはしってたけど…ここまでとは…銀さんも今日は帰ってこないし…赤木さんに連絡が着かないし。なんとか潰れて寝てくれないかなあ……」

「も〜りた〜…」

カイジは森田に抱き着き離れず膝の上に乗って森田を跨ぎ向かい合わせに座ってくるしまつ

「ほら、離れて。もう片付けるから」

「もりた〜やらって言ってるだろうが…なんら…もりた〜俺が酔ってないっていったら酔ってないらろうが」

首に腕を回し首筋には擦り寄りよられ…

「何でこうなったんだ……(ため息)ほんの数時間前カイジ君から電話があって…家で呑もうって言ったのが間違いだったな…こんなとは…」

ぶつくさとそんなことを言いながら考えていればいつのまにかカイジの顔が近づいていた
「うわ煤c」

咄嗟の事に両手を後ろに付けばいきなり唇を合わせられた

「キス魔…か…」

「もり〜ら…おまえてほんとうに〜いい奴らよな〜すきら〜」

「はいはい…分かったから」


「…森田…わかってねえだろうが……」

顔を押さえられ再度唇を合わせられ何度も口角を変えキスされる…

「ちょ…」

呆気にとられ…されるがままにしていれば深い口付けに変えられていた。

「ん…っ」


どうするかな…この状況……でも、好きなようにさせておけば酔いが回ってるから寝るかな…考えながらそのまま押し倒され苦笑いしながらしばし天井を見つめていれば…カイジの舌が口咥内で自分の舌に絡まり自然に舌を絡めはじめる…う〜ん…舌を絡めあったまま相手を反転させ時折唇を吸い上げきつく舌を絡ませてやれば…吐息を漏らしながら負けじと舌を絡めてくる…くちゅくちゅと湿っぽい音が響きはじめれば溜まった唾液が口隅から伝う…ゆっくりと唇を離せば唾液で糸を引きそれを舐めとればカイジの唇は艶っぽっく濡れていた


「気はすんだ……?」

カイジに問えば潤んだ瞳でコクりと頷いて上からどいてくれたのでホッとして起き上がりグラスに残っていた酒を一気に飲み干しカイジの様子をみればいつの間にか何も身につけずに裸…手には何やら持っている様子……


「カイジ君…そんな格好してたら風邪引くから…早く服きないと」


服を持ち近づけば


「あついからやらあ…」

と言って逃げる始末。

「この酔っ払い…もう俺は知らないからな」

ほっとくことを決め…皿やらなんやらを流しに持って行き、だいたい片付け終えれば完全に酔いが醒めてしまったのでグラスにウイスキーを注ぎソファーへと腰をかけた。不意にカイジを見れば今度は先ほど持っていた物を上を向いて垂れ流すように舐めていた。


「カイジ……」


ついには呼び捨てで呆れて呼べはにんまり笑いそのままこちらに走ってきて足に跨ぐように座られた…またかと思えば


「もりたも…らべろよ…美味しいから」


カイジの手は勿論…口の回りもベタベタで喉元まで白い液上のものが垂れ甘い香りを放っている


「う゛…」


眉間に皺を寄せ嫌な顔をすればそれを絞るように顔にかけられた。甘い香りとベタベタで粘っこい白い液…


「カイジ…子供じゃないんだからそれを…コンデンスミルクをよこせ」


俺はお母さんかと心で突っ込み深い溜息吐けば今度はやだと駄々をこねて膝の上で暴れている…何とかそのまま押し倒し手にしているコンデンスミルクを奪いとれば力がこもりすぎてグチャっと飛び散りカイジの体に掛かってしまった…


「ごめ……」


慌ててカイジから体を離せばカイジがソファーの上膝立ちでムクリと起き上がり抱き込められた


「な…ちょ…カイジ…?」


上を向けば舌ずりし…にんまり笑うカイジ…ギョとしていれば目元から鼻のラインに添って舐められた


「カイジ…ホントにいい加減にしないと怒るぞ」



怒っている俺を余所にそんなことはお構いなしといった具合でサイドボードに置いたグラスを手にしている…何をするのかと思えばいきなり頭からウイスキーをかけられた


「はあ?マジ何すんだ」


「もりらがタベナイかららろうが」


自分の体についた液を指で拭いくちゅくちゅとしゃぶっている


「はいはい…わかったからどいてくれ」


と言えば押し倒され馬乗りになられ上から見つめられる。


「お願いだからどいてくれないかなあ」


苦笑い交じりにカイジの腰を掴み無理矢理退かそうとすればコンデンスミルクでべたべになった体はツルッとすべり一回空を浮いきポスッと元の位置に落ちた瞬間身をよじったカイジから妙に色っぽい声を聞いたような気がした


「ちょっとまて…これじゃ俺が何だか猥褻な行為をしてるみたいじゃないか…勘弁してくれよ…」


一人ごちればカイジがそのまま体を倒し顔を覗きこんできた


「これなーんら」


手にしているのは先ほど取り替えした筈のコンデンスミルク…いつの間にと考えていれば

「もりた〜シャツ濡れたな…脱げ」


無理矢理ボタンを外された…力では敵うはずが…腕の処でカイジが羽交い締めにしているので動けずあえなく脱がされてしまった…


「次はもりら〜も」


手にたっぷりコンデンスミルクをつけ体中に塗りたくられた。完全に諦めモードでされるがままにしていればいきなりそれを舐めはじめるカイジ


「ちょ…マジタンマ……」


うつろな目で「何が…?」人の話しを聞こうとせず体を舐め回す…カイジ体が徐々に下へズレ腕が開放された。 その瞬間を見逃さず体を反転させた瞬間カイジの足が腰に絡まった


「な…何でまた、この展開……」


泣きたくなった森田をみながらニヤリと笑うカイジ


「逃がさないぜ」


カイジの目が鋭くなった瞬間を森田は見逃さなかった

「お前酔い醒めてわざとやってないか?!口調がかなり変わってるぜ」


半ば怒りかけた口調で言えば


「さあな。醒めてるかどうか試して見ればいいだろう」


フンと鼻で笑われた…

「俺は男を抱く気はない。わかったら離せ」

何故かさっきまでとは雰囲気がまるで変わったカイジにおかしいと思いながら強きな態度ででてみたがやはり鼻で笑われた…


「逃がさないって言っただろう」


首に腕を回され唇が触れかけた時玄関のドアが勢いよく開いた。そこから聞こえてきた聞き覚えのある声


「おいおいドアは静かに開けてくれねえか…」


「関係ねえな。人んちのドアが壊れようが吹っ飛ぼうが…それよりカイジいるか?」

「たく…お前さんは礼儀つうもんをしらねえのか…」


「ねえな。んなもん…それよりカイジ…」


その声が近づいて来てリビングのドアが蹴破るように開けられた。
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