小説部屋
□森田の憂鬱「1」
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森田はその日悩んでいたソァーに座りボー然としながら何度目かわからない溜息を繰り返し…
そんな森田の様子をみながら苛々していた安田が立ち上がる
「森田…どうした?悩みがあるなら聞くぞ?」
近づけば隣に座り肩を軽く叩き
「…いや、何でもないです…」
と言ってはまた溜息を繰り返す
「森田お前なあ…そうそう溜息ばかり吐かれてたらこっちが辛気臭くなっちまうんだよ」
「え秤エそんなに溜息吐いてました」
「全く自覚なしかよ…勘弁してくれよ」
「はあ……」
「はあ…じゃねーよ森田。で、なんか悩みがあんだろう?聞いてやるぜ」
「いや、安さんに話しても解決しないと思うんで遠慮しときます」
「何だと森田」
両頬を思いきり抓り
「いひぁい…いひゃい…わ…わかり…まひたから…手…ひゃなしてくりゃさい……って」
「そうか!そんなに相談に乗ってほしいか?ならば今日は飲みに行くぞ」
抓るのをやめれば満足そうな安田の顔を見て浚に溜息が倍増する森田だった