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□お風呂(森*カイ)
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タオルケットにくるまっていれば誰かが横を通って行った。誰かと思い顔を上げれば赤木が冷蔵庫を開け何かを飲んでいる
「……」
森田はそんな姿を無言で見ていれば
「どおしたよ…森田。」
赤木はオレンジジュースらしきものを飲みながら森田の向かいのソファーに座り足を組んだ
「赤木さん…カイジって呑むといつもああなんですか?」
起き上がり先ほどあったことを思い出しながら赤木に問えばククッと笑っている
「いつもああだな。呑むとどっかの線が切れちまって何らかの能力が引き出されちまうみてえなんだわ。いっつもびーびーないてるくせによ。あんまりカイジに呑ませねえほうがいいぜ。まあ、カイジに喰われてうなら別だけどな」
ククッと笑いながらテーブルに置いてある平井の煙草を取り銘柄をみてチッと舌打ちするも仕方なしにそれをくわえ火を付けた。
「呑ませても程々にさせます…あんなの毎回やられたらたまったもんじゃない…」
森田もぶつくさいいながら自分の煙草をとれば口にくわえ火をつけ煙りを吐き出した。とその時平井が頭にタオルを乗せ髪を拭きながら森田の隣に腰をかけてきた
「赤木…お前さんな……あんまり家で暴れてくれんな…」
「そんなの知ったことじゃねえな。それより銀二…おめえ達の寝室ベタベタになっちまった。カイジが変なのぶちまけてよ」
赤木はオレンジジュースをテーブルに置き悪気もなく天井を仰ぎ煙草の煙りを吐き出したている。その様子を見て平井が浚にため息をはいた。
「ドアの請求書はお前さん持ちだ。森田…明日も掃除だな……」
「え煤I?カイジと赤木さんにやってもらえばいいじゃないですか…」
森田ももう嫌だとばかりに平井を見れば平井が首を横にふった
「この二人にやらせたらどうなると思うよ…森田」
バスタオルを肩にかけ平井もまた煙草をくわえそれにすかさず森田が火をつける
「た…確かに……」
二人に清掃なんてやらせた後のことを考えぞっとしていれば赤木が煙草を揉み消す、カイジが目を擦りながら起きてきた…
「森田…さっきはごめん…」
「別にいいよ…何があったわけでもないし…これからあんまり飲みすぎないでくれれば」
そんな森田の言葉を聞いてカイジがニヘラ〜と笑う
「本当にすまねえ、俺全然これっぽっちも森田に何したか覚えてねえけど……とにかくあやまんねえとって思って…」
「カイジ……」
覚えてないのかやっぱりとため息をはけばカイジは赤木の隣に腰をかけ赤木がカイジの肩を抱き寄せている…そんな様子に浚にため息を吐けば
「森田…それよりなんで裸…?しかも胸に固まってるのは…?」
見つめられた…
「カイジお前がやったんだよ。コンディンスミルクぶちまけて…」
「えっ…ええーす…すまねえ森田…風呂…風呂に入ったほうがいいぜ…あっ…なんなら俺…俺が洗ってやるから……」
カイジは混乱している様子で…そな様子を見て平井が何を企んだかニッコリ笑っていた…
「カイジと風呂に入ってきたらどうだ森田と。カイジもそうとうベタベタみてえだしな」
何故か赤木を見てニヤリと笑えば
「なあ森田。」
浚に追い撃ちをかけたそんな様子を見て赤木が少しムッとしていることにカイジは気付いているはずもなく
「ああ…森田入ろうぜ」
などと暢気なことを口走っている
「銀さん………」
なんでこの人はトラブルを起こすようなことを言うんだろうかと平井をみればフッと嫌な笑みをはなっていた
「なら、俺も一緒に風呂に入っかな…」
赤木がさりげに言えば
「生憎二人しか入れねえんだわ。赤木」
ニヤニヤ笑っている
「あ…あの…俺は後からでいいんで赤木さんとカイジ二人で入ってきたらいいんじゃないですか…」
あははっと苦笑いしながら咄嗟に口をつけば…平井がほぉーという顔でつまらなそうにこちらを見ていた
「あ…赤木さん。俺、森田に何したか覚えてねえけどきっと酷いことしちまったんだ…と思う。多分……だからそれをちゃらにしてもらう為に森田に背中流してやろうと思うんだ…赤木さんいいだろう……そうじゃねえと俺……」
何を言い出すかと思えばカイジが余計なことを言っている
「いや…俺はいいから」
苦笑いしながら手をふるもカイジは聞いていない様子で赤木も仕方なく頷いていた
「ほら、そうと決まれば早く入ってきな…」
平井が浚にあくどい笑みを浮かべていた
………