阿雲
□愛と呼ぶその感情
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世間体を気にして生きてるなら俺はこんなことして過ごしてねぇっつーの!
だから俺はオニイチャンが大好きで俺の妻なわけ。
「なぁ…雲水」
「触るな」
だけど雲水は全然俺の事認めてくれなくて、早くも離婚の危機。
まぁこんなことでめげる俺でもないから毎日変わらずおんなじ事やるけど。
最近あいつは変わった。
俺が呼び出される事も少なくなっている。どうもあいつは俺に愛を求めてるらしい。
あいつは弟で俺は兄。
これはいくら天才のお前にも変えられない事だと知ってるだろう。
お前に優しくしたらお前は俺と向き合うだろう?
向き合っていたらいつか俺とすれ違う。
だから俺は必死に前を向かせるんだ。
それがせめてもの救いだから。
俺の最初で最後の願い事を聞いてくれ。
(同じ景色を一緒に見よう)
END