リクエスト小説の部屋

□それは、突然に…
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それは、デボロ遺跡での戦いが終わりそれぞれが帰路に着いた少し経った出来事。

この頃から恵がティオを高嶺宅に預けるのが習慣化してきており、今日も朝早くにティオを悪いと思いながらも清麿とその母である華に預け仕事へと向かった。



そして夕刻。

早く仕事が終わった恵は足早に高嶺宅に向かっていた。


そう、この後にあんなことが起きようなど知る由しもなく……………












「あら、恵ちゃん。今日は早かったわね。」

「あ、はい。いつも預かってもらってますので今日は早くと思いまして…」

「そんなことないわよ。ティオちゃんが来てから娘ができたみたいで嬉しいもの。もちろん恵ちゃんもよ?」


華さんはいつも私たちのことを気にかけてくれる。

そしてまるで我が子のように優しく出迎えてくれる。


「でも困ったわね…。ティオちゃんいま寝ちゃったから…」

「えっ!?す、すいません。」

「なんで恵ちゃんが謝るの?……そうだ!今日は晩ご飯食べてかない?清麿も喜ぶわよ?」

「えっ!?///」

清麿くんが喜ぶ…?

わ、私がいたら…?


た、たしかに最近になって気になりだしたけど…

でも、清麿くんとはただの仲間…

そう、ただの仲間…










結局、華さんのお誘いに甘え家の中へと入っていった。







「あれ?恵さん。」

「あっ…おじゃまします。」

リビングに向かうと清麿くんとガッシュくんがくつろいでおり、しかもティオはあろうことか清麿くんのお膝でグッスリ眠っていた。


「ティオ、遊び疲れて眠っちゃったんだ…。」

「ごめんね。清麿くんも疲れてるのに…。」

よく見れば清麿くんの服装は制服だった。


「いや、大丈夫だよ。……ちょっと足が痺れてきたけど……ガッシュ、ちょっと座ってくれ。」

「ウヌ?」

「よいしょっと…」

清麿くんはティオをお姫さまだっこすると隣に座ったガッシュくんのお膝にティオの頭を乗せた。


「清麿…これはなんともいえぬ気分なのだが…」

「悪いな。ちょっと恵さんに話があるから頼む。」

「ヌゥ〜〜。」

不満タラタラな表情をしたガッシュくんだけど、ティオは先ほどより幸せそうな寝顔をしている。


ふふっ。ティオも女の子ね。


でも…私に話ってなんだろ?
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