リクエスト小説の部屋
□雰囲気を変えて…
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気づいて… ねぇ、気づいてよ… 私の気持ちに気づいて…
こんなにもあなたを振り向かせようとしてるのに振り向いてくれないの?
「きーよまろくん♪」
「どうした?」
「んふふ♪」
「???」
「気づかない?」
「えっ?何が?」
「そう…。いいわ。」
なんで気づいてくれないの?
こうなったら…あれしかないわよね。
「なにやってるの?」
パソコンで調べものをしている清麿くんを後ろから抱きしめる。
ムニュ
「ん―。ちょっとな。」
「…………」
あれ?
なんで!?いつもだったら顔を赤らめるのに…
こうなったら…
「清麿くんってさ、好きな子いるの?」
「どうしたんだ?急に。」
「ん―なんとなく。」
「わからない。」
「わからないってなに?」
はぁ…。清麿くんが鈍感なのは知ってたけど、ここまでとは…
「もういい。」
素っ気なく言うと私は清麿くんから離れベッドに座った。
「どうしたんだよ?」
「なんでもない。」
「…もしかしてずっとパソコンばっかりやってたから怒ってるのか?」
「つーん」
ティオから聞いたことがある。
急に素っ気ない態度をとると男の子は構ってくれるって。
えっと…なんだったっけ?
つ…つ…ツン?
とにかくこれで清麿くんは私に構ってくれる。
「さっきの好きな子の話だけど…」
「……いないんでしょ?」
「…いるよ。」
そう言って清麿くんは私の隣に座った。
キシッとベッドの軋む音がする。
「だ、誰。」
「…いつも笑顔で優しくて…それでいて周りのことを常に気遣ってくれる。…初めて出会ったときから好きだった。」
「………」
「…恵さんだよ。」
「……えっ!?///」
頭の中で清麿くんの声がリフレインする。
えっ?えっ?清麿くんは私って言ったの?
「そ、そんなのありえないよ///」
「どうして?」
「わ、私がどんなに清麿くんにアプローチしても気づかないし、それにさっきだって……」
「ごめん。実はいうとさっきもドキドキしていたんだ。それに…過ちを犯してしまったらと思うと…。」
「………そんなの構わないのに…(ボソッ)」
「えっ?なんて?」
「な、なんでもない!///」
「………恵さんの返事が聞きたい。」
「へっ!?///」