キリ番小説(全統一)

□4人いることの幸せ。
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「しっ!どうせ身長伸びてないんだろ?靴底にゴム底貼り付けたから身長制限は引っかからないよ。」

本当はやってはいけないことなのだが、二度も引っかかては可哀想と思った清麿は前日にティオの靴底にピッタリ合うゴム底を作っていたのだ。

これにはティオは目をキラキラ輝かせ清麿の腕にしがみついた。

「こ、こら、ティオ!」

これには恵も黙ってはいない。
いくらティオといえどもまだ自分もしていないようなことをされては焦るしかなかった。

「ほ、ほらガッシュもこれを貼り付けるぞ!」

「ウヌ!」

『4人方!どうぞ前にお進みくださーい!』











ジェットコースターというものは見た目とは裏腹に結構怖い。
言葉では表現出来ぬ恐怖感が登り坂と順応するかのように高まり、急降下とともにそれが叫び声として放たれる。

それは俺や恵さんのような背丈のものが言える感想であってガッシュやティオはそれ以上の恐怖感が襲いかかってくるはず。はずなのだが…


「清麿!清麿!もう一回行くわよ!」

「………。」

「恵殿!何をぐったりしておるのだ!」

「…………。」

案外タフでした…。



流石に二回続けては危ないのでどうにか2人の気を逸らすためにコーヒーカップを提案したのだが

「ガッシュ!まだまだ回すわよ!」

「ウヌ!任せるのだ!」

「や、やめっ!やめるんだっふ、2人ともっ!」

「…清麿くん。私もう……ダメ…。」

「えっ!?えっ!?恵さーん!」

誰かもうこの暴走を止めてください……。










「ヌゥ、お腹が減ったのだ。」
「そうね。まだ遊びたりないけど。」

あんだけ気持ち悪くなるような乗り物を乗っといてケロッとしてるガッシュとティオを見て、「さすが、魔物の子…。」と呟く清麿と恵だった。


しかし、お腹が減ったのは清麿と恵も同じ。

まだ気持ち悪さは残っているが昼食をとることにした。

もちろん昼食は恵特製弁当とティオ手作り弁当だ。


「恵さんの料理っていつ見ても凄いな。」

「そ、そうかな。///」

えへへ、と清麿に誉められたことが嬉しかったのか照れる恵。

「が、ガッシュ!」

「ウヌ?」
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