キリ番小説(全統一)

□大海恵のスキャンダル
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伝えなきゃ。私の本当の気持ちを…。

「私、寂しかった…。ずっと連絡がつかなくて…。すごくつらかったよ…。」

「うん…。ごめんな?」

清麿の手が私の頭に置かれ、優しく撫でてくれる。

「もう…離さないで…。こんなつらい思いはしたくないよ…。………大好き…。」

「あぁ…。もう離さない!恵さんにつらい思いは二度とさせない…!」

清麿くんはそう宣言すると私の右頬に軽いキスを落とした。



あとは…。あとは、私が全てをメディアにバラすだけだ。

アイドル生命が絶たれてもいい。

噂を撤回し清麿くんとの関係をメディアに報告する…。














3日後…


私と清麿くん、そして杉さんが私の家に集まった。
ティオは何かを察知したのかガッシュくんを連れてどこかへ行ってしまった。


「あの、杉さん。大丈夫なんですか?事務所の専属ドライバーが事務所に反するような行為は危ないんじゃ?」

「そうですね。最悪懲戒解雇も免れませんよ?」

「ん?大丈夫。確かに僕は事務所のドライバーやけどアイドルである恵の“専属”ドライバーやねんから。それに…」

杉さんは一つ伸びをすると気合いが入ったかのように再び喋った。

「デビュー当時のちっちゃかった頃から世話してるんやから、もう半分娘みたいなもんやしね。可愛い娘が窮地にたたされたら救うんが当然やろ?」

「杉さん…。ありがとうございます!」

私は深々とお辞儀をした。

「……さてと、これからやけど、」

杉さんは懐から手帳を取り出した。

「このあと恵は都内のスタジオで生放送のニュース番組にゲストで出る。もちろんニューシングルの告知で。そこでや、恵は番組の最後に一言いう時間があるはずやから全てを話せ。全て。」

「だ、大丈夫なんですか?」

「なあに!この番組の構成作家とは幼なじみでな。ちょっと頼んだら2つ返事でOKをもろた。ただし、高嶺くん!」

「は、はい。」

「君も現場に出てもらう。」

「「………えっ!?」」

私と清麿くんの間の抜けた声が響いた。

「な、なんで清麿くんもなんですか!」
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