キリ番小説(全統一)
□4人いることの幸せ。
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清麿くん ガッシュくん ティオ……そして私。
4人は常に一緒。
でもいつかその関係も崩れる時が来てしまう。
だから、もっともっと4人で思い出を作りたいな………
「モチノキ遊園地に?」
それはある日突然起こった。
いつものようにティオを高嶺宅に預け仕事に行った恵は共演者の女優からモチノキ遊園地のチケットを四枚くれたのだ。
何故くれたのかは解らないがちょうどチケットに記載されていた日にちが休みだということに気づき今こうして清麿に案を出している。
「ヌ!遊園地とな?」
「そうよガッシュくん!もちろんガッシュくんも行けるよ♪」
ガッシュは遊園地という言葉に反応したのか目をキラキラと輝かせている。
もちろんティオは前々からチケットのことは知っていたので驚きこそしないがガッシュに今度こそはブリより美味しいと言わせる!と弁当作りに燃えていた。
「わかった。俺も行くよ。」
「本当!?」
「ああ。」
実際、恵に誘われたこと自体嬉しいのだがまさか真っ先に誘われるとは思っていなかった清麿は未だ緊張していた。
「じゃあ当日は迎えに行くね♪」
さて、こうして再び4人での遊園地が実現した。
当日
恵とティオは予告通り清麿とガッシュを迎えに行き、清麿と恵の間にガッシュとティオがいるというまるで家族のような光景を辺りに撒き散らしながら遊園地に向かった。
「清麿!ジェットコースターに乗るわよ!」
遊園地に着くなりティオが清麿の手を引きジェットコースターに乗ろうと誘ってきた。
「わ、わかったから!じゃあジェットコースターに行こう。」
「うん♪やっぱり最初はジェットコースターだもんね!」
今日の恵はウキウキしていた。
なぜなら、最近清麿となかなか会えなかったために今回の遊園地は誰よりも楽しみにしていたからだ。
そして願わくば…………
「ところでティオ。身長は伸びたのか?」
「えっ!?;」
前に一度来たときは見事身長が足りず乗れなかったティオだが、今回も身長のことなど全く考えておらず冷や汗をかいていた。
その様子に清麿はため息を吐くと、ティオの靴底に何かを貼り付けた。
「清麿?」